保育士のキャリアアップのためのパスポートが誕生!

保育士(保育教諭)は体系的な研修の受講を通じてキャリアを計画的に積み重ねていきますが、
保育士個々人の研修履歴を継続的に記録し、自身のキャリアや園内に活かす仕組みが課題の一つでした。

そこで、京都では各団体の力をあわせて、キャリアパスのワーキングチームを結成しました。

京都府保育協会、京都市保育園連盟、全国認定こども園協会京都府支部、京都府保育士会、
京都市保育士会、京都保育士養成研究会、京都府、京都市

とくに2017年の4月以降、様々な専門性の習得がますます保育士に期待されている中、
キャリアアップを効果的に促し、保育士の専門性や社会性を言語化・可視化する取り組みが必要です。

このキャリアパスモデルでは、「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」なども設定し、
職位に応じた役割や責任、求められる能力などを次の8項目にわたって示しています。

1「求められる役割と責任」 2「求められる業務」 3「知っておいてほしい専門知識、保育実践に必要な技術」
4「求められる能力」 5「求められる取組姿勢」 6「必要な研修」 7「給与」 8「昇給条件」

また保育士1人1人が所持できるように冊子形式になっています。
キャリアアップに必要な研修の体系が掲載されているので、
目標を明確にもって研修に参加し、主体的に学びを得て持ち帰ることができます。
自らの研修の受講記録を、記録・保存・管理することにより、
昇任の際はもちろん、保育士の生涯を通じたキャリアの蓄積・証明にもなります。

保育士のキャリアアップの道筋を示し、
やりがいをもって長く働くことのできる仕組みづくり。

それが本質的な処遇改善にもつながっていく、そう願ってやみません。