園長先生からの質問 Q17

“保育に役立つ”園長のための保育園の人事労務講座
~よい労務管理はよい保育を生む土づくり~

うちの法人も職員が増え、保育園数も増えてきました。保育園数が少ないうちはぞれぞれ届けてたんですが、そろそろ本社一括届出制度でまとめて届けたいと思います。何か気をつけたほうがいいことはありますか。

1、法人(中心の保育園)の登録手続きを事前にしておくこと
2、法人(中心の保育園)の職員代表者から意見書をもらうこと
3、保育園ごとに職員代表者から意見書をもらうこと
4、就業規則の変更後だけは法人(中心の保育園)とそれぞれ同一内容であること
5、中心の保育園を管轄する労働基準監督署ではなく都道府県労働局に届出ること

答え(1つ)

答えの詳細

法人内の中心となる園で、就業規則の本社一括届出制度を活用する場合、以下のことに留意してください。

1、一括して届け出る法人(中心の保育園)の就業規則とその他の保育園の就業規則が、変更前及び変更後とも同じ内容であること。
2、法人内の保育園の数と同じ部数の就業規則と意見書を用意すること。
同じ監督署管内に複数の保育園がある場合、就業規則は監督署ごとに1 部を提出すれば大丈夫です。
この場合でも意見書は、それぞれの保育園ごとの職員代表から1 部必要となることに注意が必要です。
3、中心の保育園以外のその他の保育園の名称、所在地及び管轄する監督署名を記した一覧表が必要です。

 


保育士がいきいき働く、保育園が元気に動く仕組みづくりを支援している社会保険労務士・中小企業診断士の関山です。
専門はこれまでの保育業界での経験を活かした保育園の労務支援・運営支援と想い入れたっぷりの分野です。
珍しい経験から鎌倉・逗子・葉山地域の保育園さまを始め、全国の保育園さまからお問合せいただくことも増えてきました。

そこでここでは園長先生からの労務面やキャリアパスなどに関するご質問やご希望に応えて、
保育園や保育士に役立つ「保育園育て」「保育士育て」の各種ノウハウをお送りしていきます。
ぜひ日頃の保育園の運営や保育士の労務管理、人材育成、キャリアパスなどの参考にされてください。

 

☆園ごとの具体的な雇用管理やマネジメント等の働きやすい職場環境づくりのための対策などはご遠慮なくご相談ください☆
(社会保険労務士事務所こどものそら舎:http://kodomonosora.jp/